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心的現象論の編集・刊行過程 [吉本隆明]

s-2008_31.jpg2008.3.31
2007年の愛蔵版、普及版は、2007年11月にて終了。2008年EHESC出版局の管理運営下におかれ、研究者がみずから運営・経営していく体制になりました。著者に即した、きちんとした刊行をすすめるためです。直接に研究者が生産・経営していかなければ、真の文化生産はなされないと再自覚したからです。
高橋輝雄による2段組み編集・組み版、これは『吉本隆明戦後55年を語る』(三交社)において連載していたものを補充し完成させたものです。これを、竹中龍太が編集・制作し、いま吉本さん自身の序文をまっている状態です。
総合プロデュースは山本哲士が責任履行しています。
2008年12月、資金調達のめどがたち、吉本さんに2000部普及版を宣伝・文化普及のためにつくり、愛蔵版生産をバックアップすることを提起、その制作にはいりました。
序文は、2007年愛蔵版を読み始めた吉本さん自身が、この著の意味を現時点において位置づけたいということで12月に提起されたのですが、お身体の状態からたいへん困難な状況であるため、聞き書きしながらまとめるという作業に、2008年3月末にしています。
ただ刊行すればいいということでなく、文化生産のシステムをきちんと構成していくこと、また文化普及の体制をつくりあげていくこと、現在ハードな書の刊行がむずかしくなっていることを個々乗り越えていく作業を一歩一歩すすめています。
愛蔵版は、序説と本論とを合本して豪華箱入りにして刊行します。(予価6~7万円、現在見積もり作成中、なるべく価格をおさえるようにつとめます。1段組み、1000ページほどになります。)資本としての生産です。300部。
普及版は、本論2段組みにて、価格をおさえるべく刊行します。(予価、1万円、ここまでさげました。)若干、商品としての生産になりますが、限定づけます。2000部。
大事なポイントは、30年もかけて書かれたその著者のワークにふさわしい見返りがなされることです。したがって、印税率は20%(一般は10%)以上にし、できる限りを著者へ支払われるようにすることです。
また、購読者、とくに愛蔵版購入者は、消費者ではなく、この吉本本およびハードな著作刊行の投資者と考えます。(写真は、2008年3月31日。序文うちあわせのときです)
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